撮影:小川重雄
立川綜合病院の施工事例Tachikawa Medical Center
新潟県中越地方にある総合病院の新築移転計画である。
複雑な病院機能を整理しふたつに分棟し、敷地内を東西に貫通する中心軸に沿わせることで、将来の成長変化に対応しやすい低層型の建物構成とすると共に、地域の伝統的建築形式である中門造りや土縁、雁木を現代的な解釈を行い計画に取り込み、長岡らしいオリジナルな病院建築を表現した。
また求められる機能に応じて各棟の外装材を検討した結果、更新性が求められる診療棟の外装にはイソバンドパネルを採用した。
豊饒な大地と長岡特有の錆色の地下水をイメージした3色のパネルにそれぞれ異なった光沢(艶)を与えてランダムに組み合わせ、一日の時刻、天候の移ろいや四季に応じて表情が変化し、周囲の豊かな自然環境に呼応する建物イメージの獲得を目指した。